開発ブログ · #07

さらなる大物参戦

公開 2026-10-21著者 藤原 寛倫
Jiu-Jitsu University。依頼を受けてから5日で公開した
Jiu-Jitsu University。依頼を受けてから5日で公開した

前回は、世界の教則はまだ1本ずつ売られている、という話を書きました。

今回は、その裏で起きていたことです。

単品で売る場所が、意外とない

オンデマンドの需要があるとわかってから、みんなどうやって売っているんだろうと調べました。

Vimeo On Demand で売っている人がいました。Vimeo の仕組みで、教則を1本ずつ売っている。

それ以外も探しました。でも、僕が調べた範囲では、意外とないんです。

動画を Google ドライブに置いたまま、そのリンクを売っている人がいる。海外だと Gumroad のようなサービスもある。でも、見た目が全部ばらばらです。それに、今どき動画ファイルを送られても、買った人は困ってしまう。

そこで、自分なりの Vimeo On Demand を作った。ここまでは前回書いたとおりです。

橋本知之さん

実はその裏で、一人、声をかけていた人がいました。

橋本知之さんです。IBJJF の世界選手権で2017年と2018年に3位に入った、日本ではとても有名なグラップラーです。

橋本知之さん。2026年2月、ソウルでの Jiu-Jitsu Korea Championship の告知より
橋本知之さん。2026年2月、ソウルでの Jiu-Jitsu Korea Championship の告知より

橋本さんは、自分の教則を Vimeo On Demand で売っていました。その Vimeo On Demand が、来月で終わる。もしかしたら移行先に困っているんじゃないか。そう思って声をかけました。

声をかけたのは、何週間も前のことです。

返事はありませんでした。ああ、これはスルーされたんだな、と思っていました。

ところが、何週間か経ってから、やっと返事が来ました。忙しくて、とのことでした。なぜこのタイミングだったのかは、わかりません。岩本さんのサイトが出た後だったので、もしかしたらその効果もあったのかもしれません。

返事には、結構興味がある、と書いてありました。サブスクもそうだけど、実は Vimeo の引っ越し先に困っていた。単品販売ができるなら、お願いしたい。

よし来た、と思いました。

実は、僕の本当の狙いは別にありました。橋本さんは、DMM のオンラインサロンで「柔術大学」というサービスをやっています。それをそのまま SubPro に移しませんか、というのが、僕の一番の狙いでした。

でも、それはできませんでした。サロンの動画は、アップロードしたら置きっぱなしで、ダウンロードができない。当たり前と言えば当たり前ですが、元の動画が手元にないんです。それに、サロンはサロンで、もう出来上がっている。移せない、ということになりました。

だから、まずは単品販売から。ゆくゆくは、セミナーの動画などを中心に、SubPro でサブスクもやりたい。橋本さんは、そう言ってくれています。

次の返信で、もう形を見せた

そこから、SubPro オンデマンドを作り直しました。

実は少し前に、似たようなものを作っていました。でも、なんだかしっくりこなかった。それを作り直したのが、今の SubPro オンデマンドです。

僕の開発の速さは、こういう感じです。「こんな感じでどうでしょう」と、次の返信ではもう、今のサイトの元になるものを見せていました。

すごくいい、と言ってもらえて、そのまま作りました。

依頼を受けてから5日で作り終わって、サイトは公開されています。Jiu-Jitsu University です。今も裏では、チューニングを続けています。

オンデマンドのページ。教則を1本ずつ、英語字幕と英語吹き替えつきで売る
オンデマンドのページ。教則を1本ずつ、英語字幕と英語吹き替えつきで売る
コースのページ。「はじめに」は誰でも無料で見られる
コースのページ。「はじめに」は誰でも無料で見られる

「それでいいです」

橋本さんが喜んでくれたのは、管理画面でした。ぱぱっと作って見せたら、使いやすい、すっきりしていていい、と言ってくれた。

管理画面。売っている教則が一覧で並ぶ
管理画面。売っている教則が一覧で並ぶ

僕の中には、なんとなく橋本さんのイメージがありました。それを僕なりに形にしたのが、今のサイトです。

名前もそうです。さっき書いた「柔術大学」です。だから僕は、特に何も考えずに Jiu-Jitsu University という名前をつけた。それも、特に何も言われずに採用されました。

今回、注文はほとんどありませんでした。見せると「あ、それでいいです」。

本当にいいのかな、と思いながら作っていました。でも、こうかな、こうかな、と作ったものが良くて、さっとできた。

Vimeo On Demand で売っていた人へ

数は多くないですが、世界にも Vimeo On Demand で教則を売っていた人がいます。

もし、サービスが終わって移行先に困っているなら、声をかけてください。サブスクでも、オンデマンドでも、いい形で作れます。

日本語のせいで、届いていなかった

橋本さんは、長年世界で活躍してきました。それでも、日本語圏の人だから、日本人に向けてしか売ってこなかった。

日本人には、こういう人が多いんです。岩本さんは特別ですが、世界にファンがいても、コンテンツが日本語になってしまう。だから世界に打って出られない。

SubPro なら、そこを解消できます。字幕と吹き替えが使えるので、英語圏の人にも届けられる。ここから世界に売っていきましょう、という話をしています。

待てよ、日本人だけじゃない

でも、最近思うんです。これは日本人だけの話じゃないんじゃないか。

今、英語圏が柔術の中心のように見られているのは、英語が強いからです。柔術が強いからではありません。

ブラジルには、強い人がたくさんいます。大きなネットワークを持っている道場もたくさんある。ただ、そういう道場が世界に出るときは、アメリカを拠点にしがちでした。アメリカに渡った大手は、もうそれで成り上がったような形になっています。

でも、まだブラジルにいて、ブラジルで活躍して、ネットワークを持っている道場がある。そこには SubPro の需要があるかもしれない。

そう思って、急いで SubPro のポルトガル語のページを作りました。

今ここ

どうやって営業するか。今は普通に、Instagram で DM を送っています。

たぶん、返事は来ないだろうな、と思っています。

いまの話は、ここまでです。返事が来たら、次に書きます。

英語版は Substack で公開しています。

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