柔術・グラップリングのサブスクは、どう変わってきたか
柔術とグラップリングのサブスクサイトは、この十数年で形が変わってきました。
何を並べるか。どう並べるか。その考え方に、大きく三つの段階があったと僕は見ています。そしていま、四つめが始まっています。

01 道場をまるごと載せる
先駆けは Gracie University です。2009 年に、ヘナーとハイロンのグレイシー兄弟がオンラインの教室を始めました。

次に来たのが AOJ です。2012 年、メンデス兄弟がカリフォルニアに道場を開き、同じ時期にオンラインも始めました。
やっていることは Gracie University と似ています。道場のやり方を、まるごとパッケージにする。ファンダメンタルから順に積み上げていく。
では AOJ は何が違ったのか。イメージを一新しました。とにかくきれいで、きりっとした見た目に変えた。オンラインの柔術が、急に格好いいものになりました。
もう一つは売り方です。兄弟は世界中をセミナーで回っていました。そしてセミナーの会場で、僕らのテクニックはオンラインで見られます、と伝えていた。セミナーそのものが営業の場でした。

このやり方は、いまも続いています。そして無駄ではありません。道場の生徒にとっては、予習と復習にとても良いからです。
カリキュラムに加えて、オンデマンドの棚も持てます。そこでは所属の選手を前に出すこともできるし、サブスクに入らない人が単品で買うこともできます。
02 すべての場面を埋める
次に出てきたのが、場面ごとに全部を揃えるやり方です。
カイオ・テハのオンラインがそうです。2013 年ごろに始まり、いまは 1,700 本を超える動画があるとうたっています。メニューはカリキュラム、レッスンプラン、動画の三つです。
特徴はレッスンプランにあります。一つの場面に対する技を、ひとまとまりにしたものです。たとえば「スパイダーガードのパス」というレッスンプランには、パスの仕方が四つ入っています。この場面なら、これとこれとこれ。そういう束が、場面の数だけ並んでいます。

あらゆる場面のあらゆる攻略を使いこなしたい人には、こういう見せ方が合います。全体の地図を見渡せるのも良いところです。
03 コンセプトを売る
その次に出てきたのが、コンセプトを売るやり方です。
道場のカリキュラムではなく、選手個人のコンセプト。たとえば K ガード。K ガードというコンセプト一つを、ひとまとまりにして出します。
いちばん分かりやすいのは Submeta だと思います。ラクラン・ジャイルズは、YouTube でコンセプトをどんどん紹介してきた人です。Submeta は、それをオンラインの場にしたものです。

見ていて感じるのは、近道を教えようとしていることです。習得への近道を、とにかく教えようとしている。
土台を十分に固めてから次へ、という従来の教え方ではありません。グラップリングならではのやり方です。このハメ技を、まず自分のものにしろ。そのうえで、こう来たらこう対処しろ。僕は、そう受け取っています。
たくさんのコンセプトを紹介したい人や、ほかの選手を招いてコンセプトを並べたい人には、この形が合います。
04 いま一番新しいのは、日々のメモ
そしていま、また別のことが起きているように見えます。サブスクが、日々のメモになってきています。
今日気がついたことを、すぐに届ける。この一週間で考えたことを、みんなに伝える。サブスクを、自分のアウトプットの場所として使う。記事を出すように、動画を出す。

質問に答えるだけなら Patreon でも足ります。ただ、考えたことを動画で積み上げていくなら、自分の場所のほうが向いています。
05 どれが正しい、ではない
並べてみると、古いものが新しいものに負けた、という話ではありません。道場の生徒の予習と復習なら、まるごと載せる形。全体の地図がほしい人には、場面を埋める形。近道がほしい人には、コンセプト。いま考えていることを届けたい選手には、日々のメモ。
何を届けたいかで、形が決まります。
06 SubPro は、どの形にもできる
SubPro は、この四つのどの形でも組めるようにしてあります。混ぜることもできます。
あなたはこういうのが好きなんですね、と聞いて、その形にします。
知らなければ、こちらから提案します。いまはこういうのが来ていますよ。こういう見せ方が流行っていますよ。そこから設計できます。
遠慮なく言ってください。
自分にはどの形が合うのか。迷っている選手や先生は、ぜひ SubPro に相談してください。
僕は日本人ですが、英語でのやり取りはまったく問題ありません。チャットならとても速いです。WhatsApp でも何でも対応します。話すのは、少し遅いですが。
SubPro CEO
Hiromichi Fujiwara (藤原寛倫)